本講座の最大の特徴は、解剖・運動学の知識を学ぶだけでなく、それを実際の施術に落とし込むための「手の使い方ワーク」を徹底して行う点にあります。 知識をどれだけ詰め込んでも、手が力んでいればクライアントの体の声(微細な動きの制限や筋膜の硬さ)を聴き取ることはできません。講座の実技セクションでは、以下のような実践的なトレーニングを通じて、あなたの手を「治療ができる手」へとチューニングしていきます。
脱力のワーク
セラピスト自身の肩や腕、指先の無駄な力みを取り除き、クライアントに警戒されない柔らかいタッチを習得します。
触診感覚のチューニング
ペアワークを通じて「皮膚」「浅筋膜」「深部の筋肉」など、狙った組織の層を的確に捉え、手指からの感覚を養います。
圧の方向とベクトル確認
力任せに押し込むのではなく、関節の面や筋肉の走行に沿った、最も抵抗の少ない安全なアプローチの角度を体感します。
講座で得られる3つの変化
なんとなくの施術からの脱却
上位頸椎と下位頸椎の動きの違い、カップリングモーションを理解することで、動きの制限部位を正確に見極められるようになります。
「首以外」からのアプローチによる圧倒的な変化
眼球運動や咀嚼筋、皮神経のつながりを知ることで、首を強く揉むことなく、安全かつ効果的に頭痛をケアする引き出しが増えます。
クライアントへの説得力の向上
「なぜここが痛むのか」「なぜこの施術が必要なのか」を、運動学に基づき、自信を持って説明できるようになります。
カリキュラム内容
本講座で学ぶ10のステップを紹介します。
テーマ学べること・読み解けるようになること
1. 脊柱と頭部の進化
直立二足歩行の構造的弱点と、姿勢不良が招く力学的負荷の理解
2. 関節・靭帯・椎間板
頸椎の不安定性や、椎間関節から生じる関連痛(頭痛)のメカニズム
3. 脊柱の可動性
側屈・回旋の連動(カップリングモーション)と、代償動作
4. 頸部の関節運動
上位頸椎と下位頸椎の役割の違いと、動きの制限部位の特定
5. 頸部の筋の作用
アウターマッスルとインナーマッスル(後頭下筋群など)の役割の違い
6. 回旋時の筋活動
振り向き動作の異常から、過緊張を起こしている筋肉を推理する
7. 眼球の運動
眼精疲労が後頭部の緊張を招く反射(眼球頸部反射)のメカニズム
8. 頭部と顔面の筋肉
食いしばりや顎関節の緊張が、側頭部の頭痛を引き起こす繋がり
9. 皮神経へのアプローチ
強く揉まずに、皮膚と浅筋膜への軽いタッチで神経痛を和らげる理論
10. 徒手アプローチ
実践評価に基づく安全な介入と、筋・関節・神経への具体的な徒手療法
今回の講座は、技術を丁寧にお伝えし実技に時間を費やす観点から、少人数制での開催となりますことをご了承ください。